海の日連休。今回は一泊で群馬県内の沢に行ってきました。
メンバーは:カッキー、キムチ、たけお、へべれけの4名
行先は片品川水系 泙川 三俣沢の大岩沢を遡行。ス沢を下降してきました。
もともとアプローチが悪い沢なのですが、今回は林道工事の影響でいつものゲートよりず~っと手前から通行止め。そんなわけで10km以上の林道歩きからスタートです。
本当は平滝まで林道を歩くつもりでしたが、あまりの暑さに嫌気がさして適当な枝沢から本流ゴルジュのチョイ上に無理やり下降することに。
使った枝沢にはこんな凄いチョックストーンがあって、ちょっと面白い。
最後は懸垂下降かなあと覚悟していましたが、ロープは使わないでクライムダウンできました。
沢に降りたところでちょうどお昼。夕べの二日酔いもようやく治まってきたのでランチタイムとします。メニューは出がけに家内にもらったお蕎麦を茹でます。沢で食べると乾麺のお蕎麦でもおいしいのよね~。
今回の予定、初日はス沢出合い付近までアプローチしてBCを作るだけなので、のんびり釣りなどしながら遡行します。しかし、さすが3連休。どこもかしこも釣り師でいっぱいです。きちんとクライミング用ヘルメットをかぶった源流釣り師で大賑わいでした。しかも聞いてみると、宇都宮○○会とか、梁○泊とかのベテラン釣り師集団が入渓しているらしい。
そんなわけで本流で釣れたのはキムチがヤマメ1匹、俺がやせたイワナ1匹だけでした。
けっこう良いヤマメだったのでお刺身にして食っちゃった。
遡行途中、3パーティーもの釣り師軍団のキャンプを通り過ぎて、5時過ぎにス沢手前の広河原着。土壇場の夕まづめでカッキーが2匹のイワナを釣り上げたので、4人で3匹の塩焼きが楽しめました。
翌朝、土砂降りの雨音で目をさまします。天気予報は曇りだったのでテンションは下げ下げですが、「ま、そのうちやむでしょ。」ということで出発する事にします。
ガイド本によると初心者向けの簡単な沢っぽい事が書いてあったので、遡行図など見ないで遡行していったのですが、大岩沢に入った途端、なにやら超めんどくさそうな狭~いゴルジュ登場。
泳いで行けばステミングで登れそうですが、寒いので泳ぎたくありません。
仕方がないので左の側壁を登ったのですが、ワンポイントがイヤラシイのでロープを出します。先に俺のショルダーでカッキーに上がってもらってロープをフィックス。後続はアッセンダーで登ります。
登ってから判ったのですが、ロープなんか出さなくても、20m戻れば普通に歩いて登れる巻道が付いてました。
その後はまあ、楽しく登れる小滝と、楽に歩けるナメが続いて少々飽きてきます。いちばん立派に見えた滝がこれ。
シャワーを浴びて寒いですが水線左きわをフリーで登れます。
主だったアトラクションはこれで終了で、最後は背の低い笹の藪漕ぎを少々で予定の鞍部にたっしました。
で、今度はス沢を下降するのですが、こちら側の笹は胸くらいの高さ。勾配もキツイし距離も長い。なかなかハードです。めんどくさいので尻セードで滑落するように下ってみましたがスピードが乗ると恐怖でした。
この藪、標高で200mほど続きました。下りだからよかったけど、登りだったら相当に厳しい藪漕ぎになるだろうな。ス沢を遡行する人は覚悟して登って頂戴。
沢型に入り、水が出てくると、あとは消化試合的な簡単な沢。途中でウスヒラタケを見つけたので採取
油で炒めてスパゲティーで食っちゃいました。ペロンペロンした食感で美味でした~
予定より早い12時前にス沢下降完了!今回もわけの分からない決めポーズ。いい歳こいてバカだね~
BCを撤収して13時ちょい前に下山開始。
平滝から林道に上がり、うんざりのバカ長い平川林道をブッ飛ばしハイペースで歩き、16時ちょいすぎに下山となりました。
<大岩沢の感想>
初心者向けの良い沢ですが、アプローチの長さを考えるとわざわざ行く価値があるのかあ?という沢です。去年までメチャメチャに荒れていた林道がきれいに片づけられていたし、ゲート手前までは舗装工事が始まっていたので、釣り師が大挙して訪れる可能性が高いです。なので今後は釣り沢としても行く価値なしの沢になっちゃうかもしれません。
この先、我々が平川に行くとしたら遡行難易度の高い三重泉だけだろうな・・・