久しぶりに一人で源流に行ってきました。
仕事が忙しい事もありますが、最近ちょっと海釣りにハマってたりして、体がなまっちゃってなまっちゃって・・・
これでは益々メタボに拍車が掛かっちゃうので、少し体を動かさないとなあ、なんて考えていたのですが、
かといって、なんとなくハードな山登りもしたくないので、リハビリかたがた、沢登りチックな沢へ行くことにしました。
ザックにガチャ少々と30mロープを詰め込んで谷を150m駆け下ります。
沢を渡渉して、対岸の尾根に登り返したら、しばらくは藪漕ぎの下降。最後は2ピッチの懸垂下降で目的の沢に到着です。
この場所は純真無垢なイワナが沢山いる沢なので秘密にしますが、いつ行っても良い沢です。
花の時期はそろそろ終了かなと思っていましたが、まだまだ沢山咲いていました。ツツジでしょうか?サツキ?
花にはあまり興味が無いので名前はわかりませんが、きれいですねえ。
缶ビールを1本飲んだら、さっそく釣りの準備を開始します。
久しぶりにルアーの登場です。
タックルは4フィートの超短い硬めのウルトラライトのロッドに、シマノバイオマスター1000 ラインは蛍光色の4LBです。ルアーは3.5gの赤金スプーンをチョイス。フックはもちろんバーブレス。
とても万人向けの道具ではありませんが、長年の源流釣りの経験からたどり着いたスペシャル仕様です。
最近この沢に人の入った形跡は無し。足跡も踏まれて折れた草も、ゴミも全然なし。
水量、気温も申し分なし。
で、本日、この沢にいるのは俺だけ。
イワナが釣れる条件は全て満たされていました。
まずは日当たりの良い瀬から流してみる事にします。活性が高い時は大きいのは瀬に入っているんだよね~
しかし、チェイスしてくるのは20センチに満たないちっこいのだけでした。
次に大きい石ころの裏側のたるみにピンポイントキャスト。
着水と同時に食いました。久しぶりに感じるイワナの手ごたえがたまりません。
上がってきたのは9寸の食べごろサイズ。
一匹目なので記念写真を撮ってリリースです。
最初の1匹。9寸。うまそうな食べごろでしょ。
その後も、いつも通りに8寸から1尺までのイワナが楽しませてくれました。
滝下の大きめの釜は。相変わらず釣り堀状態。1キャスト1ヒットで釣れてきます。
でも、もちろん全部リリースします。
リリースは全てノータッチリリース。
どうやるかというと、足元まで引き寄せたら一瞬ラインのテンションを抜きます。バーブレスフックならこれだけで針が外れます。これで外れなかった場合は魚の体には直接触らないで、フックをつかんでクルッと返してやれば100%外れます。
リリースするなら魚にダメージを残さないようにしないと意味がないからね。
直接魚に触らないから手も生臭くならないし一石二鳥だね。
3時間ほど釣りを楽しんで、気が付けば10時でした。朝5時から行動してるのでお腹がすいてきました。
すぐに焼ける7寸ほどのを2匹キープして焚火を起こします。焼いて食うならこのサイズが一番おいしいと思うね。
すぐに焼けるといっても1時間ほどかけてじっくり焼きます。あわてる旅ではないので1本だけ持ってきた菊水のふなくちをチビチビやりながら焚火を楽しみます。
イワナは強火の遠火。わざと煙に燻したりしながら綺麗な薄い飴色になるように焼きます。こうすると燻製みたいな香りがついて美味しいんだよね。
余分な水分が滴り落ちなくなったら、少し火から遠ざけて、さらに15分ほど乾燥させるように焼けば完成。
最初はヒレをむしり取って食べます。パリパリしていて酒の肴には最高。
しかる後に一気にむしゃぶりつきます。このサイズなら骨も一緒に食べちゃってOK。
予定通り、非常に美味しく仕上がっていました~♪
これが食べられるのは源流釣り師の特権。最高の贅沢だね。
さて、優雅なワンデイ源流リゾート充分堪能したので、気持ちを沢登りモードに切り替えます。
今日はいつもと違うルートで帰る事にします。
藪を漕いで標高で200mほど登ります。鞍部を越えたらハーネス装着。懸垂下降でサクサクっと反対側の谷を下降します。
となりの沢についたら30分ほど上流へ進んで右岸から出合う枝沢を登ります。いつか登ってみようと前から目を付けていた枝沢なんだけど、遡行していくとイワナの種沢らしく、メダカみたいな小さなイワナが沢山泳いでいました。しばらくガレを登り右ドッグレッグを過ぎると、まさかの立派な滝の登場!
写真じゃわかりにくいけど、3段20mくらいでした。
一段目は簡単。2段目もそれほど難しくはなさそうなんだけど、シャワーでびしょびしょになりそう。
濡れるのも嫌だし、落ちれば痛いじゃすまなそうな高さもあるし、今日は単独だし~
と、言い訳して、戻って巻くことにしました。
この滝は、もうちょっと暖かくなったら登ってみよう。
滝を超えれば、間もなくで林道に復帰する予定だったんだけど、意外と登り応えがありました。と言っても標高差で200m。
午後3時に車に戻って本日の予定は終了~
温泉入って帰宅しました。
久しぶりに本気の源流釣りだったので楽しかった。
やっぱり釣りは単独が良いね。
累積標高差1260m
移動距離8.2km
※ どこの沢か気が付いちゃった人もいると思います。
確かにイワナは沢山いるけど、初心者にはとても危険な沢です。今回も懸垂下降2回、人工登攀2回など、けっこうロープを使ってます。安易に入渓しない方が良いですよ~