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Channel: へべれけ登山隊のブログ
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石垣島 釣り釣りリゾート

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クソ忙しい5月も終わって漸く一息ついています。
月初めに会社の研修でタイなんぞに行ってたりして、なんだか旅行づいていますが、今回は完全プライベートな離島リゾートで毎年恒例の石垣島に行ってきました。
メンバーは家内と浅草の姉御夫婦と実家の妹の計5名。
目的はもちろん釣り。普通の観光客みたいな事はしません。
釣る→飲む→食う→釣る→飲む→食う→釣る→飲む→食う。ひたすらこれの繰り返し~。
「そんなんじゃほかの参加者がつまらないんじゃね?」と思うでしょうけど、俺のプランにのっかたのが悪いのよ~。普通の観光はあきらめてもらいます。ワハハ
でも、まあ、俺も大人なんでね、いちおうグラスボートに乗せたり鍾乳洞に連れてったりはしたけどね。
でもマジでそれ以外は、ず~っと釣る→飲む→食うの繰り返しです。
さて、今回は5人という大所帯なもんで、二日目に予定している沖へ出ての釣りでは釣船を1艘チャーターしちゃいました。
乗り込んだのは毎年お世話になっている「しおさい丸」という、ちっこい船なんだけど、この船、チャーター料金が\65,000と、まあ普通なんだけど、その料金には釣り道具のレンタルやエサ代、仕掛け代なんかも含まれていて、しかもダイワのフラッグシップモデルのソルティガなんかを惜しげもなく貸し出してくれるので超リーズナブルなのである。
それに加え、毎年乗っている理由は船の二人のスタッフが非常に気に入っているのである。
それは船長のナカジという男と、中乗りのユウ隊員という青年の事なのだが、この二人のコンビネーションが非常によろしい。
ナカジ船長は根っからの釣り好きで、タフでワイルドでファンキーで、大雑把という感じ。しかしながら客を楽しませる心意気を強く感じさせるナイスガイなのだ。
で、ユウ隊員はというと、きちんと船長の対極にいてキメ細かな気配りができる真面目な好青年という感じなのであ~る。
これが二人とも同じようなタイプだったらうまく行かないだろーなと思う。とにかく良い感じなのだ。
そんなわけで、今までに何度もこの舟に乗っているのだ。
ナカジ船長は、とても日本人とは思えない良い意味で「いいかげん」なところがあって、初めてこの舟に乗った時は、4時間のグルクン体験釣りという約束で、たしか1人@7000円くらいの約束で乗り込んだのに、ちょっと俺が釣りの心得があるのを感じたのかどうかわからないが、2時間以上のサービス残業までしてくれて、胴付仕掛けで五目釣りをさせてくれたり、しまいには泳がせ仕掛けでアカジンも釣らせてくれるという大サービスぶりだったのだ。しかもその時の客は俺たち夫婦だけだったので船としては絶対赤字なはず。
また、ある時は、俺が二日酔いで全然釣れなくて不完全燃焼だった事があるのだが、翌日のパティ―の船にこっそり乗せてくれたりと、まあ、色々とナイスな「いいかげん」をしてもらっているのだ。
操船する船長なかじ
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で、今回もその好い加減さは発揮されたのだった。
今回の約束は1日チャーターであるからして、我々5人の貸切である。他人を気にせず悠々と楽しめるのがチャーターの醍醐味なのである。
ところが出航前日になって電話がかかってきた。内容は「チャコっていう女の子のプロアングラーも乗せても良いかな?」という物だった。普通なら「NO!」と言うべきところなのだが、俺はこの子がカワイイという事をネット上で知っていたのだ。なので「OK♪」と即答してしまったのであった。
このチャコという女の子、日本のトップアングラーというわけではないが「釣女ちゃこ」という芸名?で、主に関西方面のTVや雑誌なんかで活躍しているのだが、とにかく可愛いのだ。年齢は29歳。若さと大人の色気が良い具合に混ざり合っていて、まさに脂の乗り切った良い女なのであ~る。で、しゃべると大阪弁がまた可愛いのであ~る。
釣女ちゃこ(ちょうじょちゃこ)かわいいね~♪
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そしてなぜか、ドサクサまぎれという感じで、名古屋からきたという正体不明のオッチャンも1人乗り込んだのであった。
ま、こっちも相当に好い加減なので良しとしよう。
 
出航前の記念写真
 
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そんなわけで、メンツはというと
船長:ナカジ
中乗り:平柳ユウ隊員
へべれけ隊:5名
ゲスト:釣女ちゃこ、名古屋のオッチャン
9人を乗せたしおさい丸は8時に出航となり一路沖を目指した。行先は不明。ポイントは全て船長まかせである。
釣りのプランは、まずグルクンという魚を釣って生簀で生かしておく。グルクンが沢山釣れたら、こんどはグルクンをエサにして、でっかい針で大きい魚を狙うのだ。
俺はその合間に一つテンヤ、スロージグ、インチク、ラバージグなんかで遊ぶつもりで、色々な竿や仕掛けも持ち込んだのでいたのだが、今回のへべれけ隊メンバー、俺以外はド素人ばかり。あまり本気で釣りしちゃうのも大人げない。
どちらかというと、楽しくワイワイやろうよという雰囲気なので、ビールや泡盛なんかもクーラー満タンで持ち込んだのであった。
船は小一時間も走り続けていた。その間、ダラダラとビールなど飲んでしまったのでグルクンポイントに到着した時にはすっかり良い気分になってしまった。
で、みんな揃ってグルクン釣りを開始する。家内は俺の女房だからして釣りの経験はそこそこあるので問題ないのだが、それ以外は釣りの経験はゼロに等しい。リールの使い方すら知らないのでレクチャーが大変である。それでもグルクンはバンバン釣れるので楽しいのだ。
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一通り釣り方を教えてから俺は一つテンヤをやってみたのだが、エサ取りの小魚がもの凄い。ツンツン、ちょんちょんというアタリが多く、あっという間にエサが無くなってしまうのだ。そんなわけでぜんぜん面白くない。美味しくなさそうなカワハギが釣れたところで一つテンヤはやめにした。
チャコも俺と同じタイミングでテンヤ釣りを始めたようだが、同じような結果のようだ。
しかたがないので少し真面目にグルクン釣りをやる事にする。とにかくグルクンを沢山釣らないと次の大物狙いが始まらないからだ。
みんなちゃんと釣れてるかな?と、まわりを見渡すと妹の久仁子、すでに船酔いでのびていた。あねご夫婦と家内は順調にグルクンを釣り上げていた。
釣女ちゃこは右舷大トモの便所の横で船長からこの海の事など色々教えてもらっているようだ。
例の名古屋のオッチャはというと、グルクン釣らずに最初から泳がせ釣りをしていた。
しかも胴の間のど真ん中を陣取って通路をふさぐ形で座っているのだ。それに当然ながら俺たちが一生懸命釣ったグルクンをエサにしているわけだ。「この野郎~!俺たちのチャーター船に相乗りさせて貰っている身でありながら、その態度はねえだろ!」と思ったので、軽くジャブを入れてみる。ちょっと話をしてみると、どうやら釣りはド素人らしい。しおさい丸のFBで何度か見かけた顔なので、そこそこの釣り師なのかと思っていたのだが、しおさい丸以外では釣りをしたことが無いそうだ。よほどナカジ船長の面倒見が良いのが気に入ったようで、ちょくちょく通って来てはレンタルタックルで遊ばせてもらっているそうだ。
ま、ど素人じゃ釣り船のマナーが解からなくても仕方がないし、ナカジ船長には色々と借りがあるので大人げなく文句を言うのはやめておいた。
さてさて、気を取り直して続きを書こう。
グルクンが順調に確保できたのを見計らって左舷の大トモでフカセの横流しをやる事にする。
タックルはいつも通り超安物。通販で買った2800円のショアジグロッドにシマノのナスキー4000HG(約8000円)ラインはPE2号を200m、リーダーはフロロの8号。針は環付チヌ10号くらいの物を直接リーダーに外掛け結びで付けてオモリは無し。背掛けにしたグルクンを軽くぶん投げて、リールのベールは起こしたまんまで、あとはグルクンの好きに泳がせるだけ。
ほぼ同じタイミングでチャコも横泳がせを開始した様だ。
で、一投目でチャコの竿に反応!「おー!行くよ。行くよ。行くよ。行った。行った。行った。行ったあ~!!」とナカジ船長が叫ぶ。チャコ、ちょっと遅すぎのタイミングのアワセだったが見事フッキング。大物用の竿がギュンギュン撓っている。ビュンビュン横走りしているので青物に違いない。オマツリすると厄介なので俺のグルクンは大急ぎで回収。
さんざん走り回り浅草の兄貴の仕掛けを巻き込みながらも無事タモに治まったそいつは推定5キロ程の大きなスマガツオだった。良く太っていて美味そうである。
 
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前半の地合に突入したと確信した俺は、すかさず生きのいいグルクンに付け替えて仕掛けを流す。グルクンは元気いっぱいに泳いでいるらしくラインはパラパラと出て行った。70mほどラインが出たところでグルクンが暴れだした。大きな魚に怯えて逃げ回っているのだ。スプールに指を添えてラインの動きに集中する。すると急激にラインが引っ張られた。間違いなくアタリだ。すかさずベールを閉じてアワセをくれてやろうとしたが、それどころではなかった。ベールを閉じた時点で向こうアワセで完全にフッキングした魚は猛烈な勢いで走り出す。強めに設定したはずのドラグはギャンギャン唸りを上げて出て行ってしまう。さらにドラグを締め上げたが魚は止まらない。ラインの残りはおそらく50m。しかたがないのでスプールを掴んで無理矢理ファーストランを終わらせた。掛かった魚は間違いなく大物。少なくても今使っているタックルでは役不足なのは確実。慎重にポンピングでリールを巻き始めたが5mも巻かないうちに2度目の大暴れ。魚はぜんぜん疲れていない。最初と全然変わらない猛烈な勢いでラインが引っ張られ、あえなくブツン!
痛恨のラインブレイクであった。
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8号のリーダーでは細すぎたか・・・と、うなだれつつラインを回収し、切られたリーダーを点検してみると・・「ん?8号にしちゃ、なんだかやけに細くね?」と船長とチャコ。確かに細い・・・そうだった。忘れていた。昨日、陸っぱりでちっこいジグをぶん投げるために5号に落としたんだっけ。8号に戻すの忘れてた~。こりゃ切られるわけだわ。
それにしても、さっきの魚は何だったんだろう?俺的にはあの猛烈なトルクはイソマグロだと確信していたのだが、船長は「ありゃ絶対GTだな。」と断言していた。理由は相当な数のダツがウロウロしていたからだそうだ。ダツのいる所には必ずGTがいるのだそうだ。
まあ、確かにGTだったら嬉しいのだが・・・今回の俺のタックルチョイスにはGTの想定は無い。青物だったら10kg以内が限度のライトタックルなのである。
でもま、運が伴えば捕れる可能性もちょっとはあるので、大急ぎでリーダーを結びなおしてグルクンを流した。
すると間もなくで強烈なアタリ!またしてもドラグは唸りっぱなし。しかし今度のリーダーはちゃんと8号。先ほどより強気でやり取りしても良いはず。なので最初からスプールを手で押さえてしまう。それでもラインはどんどん出て行ってしまう。
と、突然!魚が諦めてしまったのか、なぜか全然抵抗しなくなってしまった。しかし確かな重さは伝わっているのでバレてしまったわけではない。
いったいどういう訳だ?
クルクルとリールを巻き、簡単に上がってきた魚体には、なんと下半身が無かった・・・
気の毒に、俺とのファイト中にサメに食われてしまったのだ。
下半身さえ付いていれば、なかなか良いサイズのフエフキダイだったのに・・・
またしても・・・・うな垂れる俺であった・・・・・・・・・・
という所で、前半戦は終了。
 
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11時から13時の間は潮止まりの時間帯なのが解かっていたので、どこかの島でソバでも食わせてくれと船長に頼んでおいたのだ。
で、鳩間島という小さな島でランチタイムとなった。滅多に来ることのできない小さな島なので、なんとなく良い気分であった。
小さな港の傍に一軒しかない小さなレストランで生ビールとタコライスを食った。美味であった。
せっかくなのでレストランのすぐ上の灯台まで上がって記念写真。
 
 
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さてと、午後は本日のハイライト!全員でグルクンを泳がせて大物を狙う。
午前中からビールやら泡盛やらを遠慮なく飲み続けていたので、すっかり良い気分でハイテンションだ。
船は港を出て、わずかの移動でポイント到着。
ハイテンションの俺は、とっとと自分の仕掛けを作り泳がせ釣りを開始する。今度はオモリを付けてバーチカルな泳がせだ。
連れの面倒は中乗りのユウ隊員にまかせてしまう。
が、しかし、縦の泳がせ釣りって暇なのだ。ロッドキーパーまで持ち込んだので、仕掛けを降ろしてキーパーにセットしてしまうと、あとはアタリがあるのをひたすら待つだけなのである。もはや飲みすぎ状態イケイケハイテンションの俺はじっとしていられず、ジグをあおったりインチクをぶん投げてみたりと、やりたい放題。
でもね、解かってるんです。こんな風に色々やっちゃう時って、かえって釣れないんだよね~。
で、最初に沈黙を破ったのは浅草の兄貴。釣り上げたのは大きなナポレオンフィッシュ。
滅多に釣れないレアな魚らしい。そんなわけで船内は大騒ぎ。なにが騒ぎかというと、しばらく前にユウ隊員がナポレオンフィッシュを釣り上げた事があって、とにかくレアな魚なので食ってしまうには忍びないし、リリースするのは勿体ないし、ど~する?という騒ぎになったそうだ。で、結局、新石垣空港の到着ロビーの大きな水槽でお客様をお迎えするという就職先が決まったというエピソードが、つい最近あったそうな。
なので、石垣空港のナポレオンフィッシュはユウ隊員の釣ったやつですからね~。
で、兄貴の釣ったナポレオン。ユウ隊員のナポレオンより二回り以上大きいらしいので大騒ぎになったのでした。
で、結局それがどうなったかというと、今夜食っちまう事に決定~!
 
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そんな騒ぎを指をくわえてうらやましく思っている時、今度は家内の竿が水中に突き刺さった。竿のしなり方はどう見ても大物。ユウ隊員がすぐ横で激を飛ばしているが家内の腕力ではどうにもならないらしい。竿先は海中に突き刺さったままギュンギュン引っ張られている。しかし相手が悪すぎたようで20秒足らずでラインブレイクとなってしまった。
タックルは船のレンタルなので大物用に違いないし、リーダーは20号だそうだ。それがあっけなく切られるんだから凄い海なのだ。ありゃあたぶんイソマグロかでっかいカンパチだろうな。
兄貴と家内の2回連続のアタリで午後の時合、つまり確変モードに突入したことは明らかだった。
俺は海底に向かって叫んだ。「おいしいグルクンだよ~。食べてちょーだい~。」
すると念力が通じたのか?俺の竿にも待望のアタリ!
竿先がコンコンコンコンと激しく震えだした。典型的な前アタリ。グルクンが大きな魚に怯えて暴れているのだ。
俺はそっとキーパーから竿を外して手持ちで本アタリを待つ。
「行け行け行け行け行け~」と喚きつつアワセのタイミングを見計らう。
すると竿先がクンクンとわずかに引っ張られた直後、グ~ンと海面に突き刺さる。教科書通りの本アタリだ。
ヒラメ釣りでさんざん鍛えたしなやかなアワセをくれてやると、イメージ通りに乗った。午前中の魚みたいに強烈な引きではないが、ファーストランはさすが南国の魚。グイグイドラグを滑らせる。しかし、今度のタックルはPE4号を巻いたベイトリール。棚も底から5m以上切っていたので強気で巻き上げれば根に潜られる事はない。
で、20mほど一気に巻き上げると観念したようにおとなしくなった。根魚特有な引きだ。「こりゃ絶対アカジンだな」と確信して巻き上げてみると、ん?赤くないぞ?シルエットはアカジンなんだけど、ちょっと変な色。大きさは3キロってところか。
船長に聞くとクルバニという種類らしい。まあアカジンと同様、高級魚には違いないので満足であった。
ちなみにアカジンの市場価格、kg@4000円だというから、このクルバニだっておそらく軽く1万円以上の高級魚なのだ。良い気分であった。
実を言うと、この時ちょっとしたアクシデントが起きてしまったのだ。魚を取り込んだ後、竿をロッドキーパーに戻したつもりだったのだが、釣れた魚と記念写真など撮ったあとに気が付いたのだが、竿は知らぬ間に海の底へと消えてしまった後だった。痛恨のミスであった。しかしそれでも良い気分は変わらないのであった。
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その後、浅草の兄貴がアカジンを釣り上げたところで、沖上がりとなった。
残念ながら我が隊の女衆3人は大物は釣れなかったが、全体的には上出来な釣行と言えるだろう。
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ちなみに名古屋のオッチャンも大物は釣れなかった。というか、グルクンさえ釣ってないので、この人だけ完全なボーズという結果に終わったのでした。
チャンチャン♪
 
ナポレオンフィッシュの握り。これを食った事のありヤツはそういないはず。意外と美味しい♪
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