路地を曲がると異様な光景が広がっていた。
鈍く点るネオンのゴルジュ。
その河床にたむろする娼婦たち。二百人、いや三百はいるだろうか。
ネオンの薄明かりに照らされた女たちはみな、派手な化粧をしてはいるが、俺から見ればほんの小娘ばかりだ。
その河床にたむろする娼婦たち。二百人、いや三百はいるだろうか。
ネオンの薄明かりに照らされた女たちはみな、派手な化粧をしてはいるが、俺から見ればほんの小娘ばかりだ。
バーはどの店も大音量のロックを鳴らせている。
すえた酒の臭いと安物のパヒュームが湿気を帯びた熱気で醗酵していた。
坊主頭のアラブ人と厳つい体系のニューハーフが殴り合いをしていたが、だれも止めようとしない。
ウーハーの重低音が怒声罵声と混ざり合い、狂気に拍車を掛けていた。
ウーハーの重低音が怒声罵声と混ざり合い、狂気に拍車を掛けていた。
ゴルジュ最狭部に差し掛かると、力士のようなオカマに腕を掴まれる。
黒色のミニのワンピース。ガーターベルトに網タイツ。馬鹿でかいパンプスは特注だろうか。
黒色のミニのワンピース。ガーターベルトに網タイツ。馬鹿でかいパンプスは特注だろうか。
とにかく化け物にしか見えない。
強引に振りほどこうとしたが掴まれた腕はびくともしない。
女の服を着ているがこいつはまぎれも無く男なのだ。
don't touch me 冷たい顔で言ってやると、ようやく手を離した。
第一関門突破か。
強引に振りほどこうとしたが掴まれた腕はびくともしない。
女の服を着ているがこいつはまぎれも無く男なのだ。
don't touch me 冷たい顔で言ってやると、ようやく手を離した。
第一関門突破か。
その後も次々と高巻や登攀を強いられる。
捨て縄もハーケンも残り少なくなってきた。
深夜1時、ようやくゴルジュ出口に差し掛かる。
ポールダンスの踊り子が店の前で一服していた。
気だるそうに煙草をふかすその女、ミニスカートの下は何も履いていないのに隠すそぶりも見せない。
俺の視線に気づいたその女、スカートをめくり上げケツをこっちに向けやがった。
気だるそうに煙草をふかすその女、ミニスカートの下は何も履いていないのに隠すそぶりも見せない。
俺の視線に気づいたその女、スカートをめくり上げケツをこっちに向けやがった。
危うく遭難するところだった。
ここはパタヤの第二ゴルジュ。ソイLKメトロ
世界一クレイジーな街なのだ。
世界一クレイジーな街なのだ。
写真はイメージです
おまけ