ロマ~ンの~かけらが欲しいのさ~♪
そう、男だったら、いつでもロマンを追い求めている物なのだ。
で、今回のロマンはこいつ↓
61cmのヒラメ。50㎝のマゴチが小さく見えるでしょ。
そーなんです。やっと釣れたんです。大物ヒラメが。
実は11月に鹿島沖で会社の釣り大会があって、その時にちっこいヒラメ(最大50㎝)を9枚釣りあげて、俺が竿頭。だったんだけど、なぜか全然感動できず、ブログにアップする気にもなれなかった。
なぜかって?
会社の釣り大会だからして、俺以外は全員がド素人。ヒラメどころか船釣り自体やったことない人ばっかりなので竿頭は当然の結果。
それに、せっかく船に乗ったのに、ちっちぇえヒラメじゃしょーがねえじゃん。
という事で、大物ヒラメで有名な大洗沖が解禁になるのを待っていたのです。
ただし、大洗沖のヒラメは数は出ない。とにかく一発大物狙いという事なので坊主の可能性も充分ありうるのである。
どうよ?ロマンを感じるでしょ~
そんなわけで、大物ねらいの仕掛けを仕込んで行ってきました~
時は先週、12月7日(日)
竿はダイワの6:4調子の汎用ロッド。
リールはシマノの安物(1万円くらい)
ラインはPE4号を200m巻いて
ハリスはフロロの6号1mにチヌ8号の針をつけて6号の孫針も付けた。
アグレッシブに誘いまくるつもりだったので、捨て糸は短めの30㎝にした。
乗り込んだのは那珂湊のかもめ丸っていう、何度か一つテンヤでお世話になった船。
船は満員で24人くらい乗ってた。
現場に到着して一流し目。全員が一斉に仕掛けを下す。
潮は流れていないので錘は60号。
で、待つこと数分で待望のアタリ!
コンコン・・・ゴツゴツゴツ・・・
心臓が高鳴り一気にアワセをくれてやりたい衝動に駆られるが、ここでアワセるとすっぽ抜けるのだ。
「ヒラメ40、ヒラメ40」と唱えながら大きな引き込みを待ったのだが、なぜかアタリが無くなってしまった。
と思ったら、隣の奴の竿がゴンゴンゴンゴンゴンゴン、そしてギュ~ンっと一気に引き込まれた。
すると隣の奴、「ごめんね~。こっちに来ちゃったみたい~」と言いながら良型のヒラメを釣り上げたのだった。
こっちのエサをさんざん弄んだあげく、急に隣のエサに浮気して、そっちに釣られてしまうというのはヒラメ釣りには良くあることらしいが、ま~あ、これは悔しい。しかし、これにもロマンを感じるねえ。
で、その後・・・・なぜか俺だけ全然当たりなし。
となりの奴は2枚追加して3枚も釣ってるのに・・・・
反対側の奴もヒラメ1枚とマトウダイ1枚釣ってる・・・
で、釣れない時は一か八かの勝負!
ハリスを4号に変更した。
細いハリスにすることで、餌のイワシの泳ぎは良くなるし、体力も長持ちするはずである。
なので当然ながらアタリは増えるはず。
しかし、大物が掛かっちゃうとギリギリの太さのはず。ドラグ性能の良い高級リールならともかく、俺のリールは1万円の安物。おそらくこの舟でこれ以上安いリールを使っている奴はいないんじゃないかな?
そんなわけで、マジで一か八かの勝負に出たのだ。
念の為、1.5㎏設定にしておいたドラグをちょっと弛めて仕掛けを投入する。餌のイワシが弱らないようにサミングしながらゆっくりとおろして行く。
オモリ着底。
すぐに1mほど棚を切る。そして、そのまま1分ほどキープ。
イワシは元気に泳いでいるようでピクピクピクと振動が伝わってくる。
と、先ほどよりイワシの振動が強くなった。
「ひょっとして、ヒラメに狙われて逃げ回っている?」
しかし、一向にアタリは無い。
しからば、ちょっと誘ってみるか。ということで、竿一杯に持ち上げて、ゆっくりとおろしてみた。
で、もとの棚まで戻したとたん、ギュ~ンといきなり竿が引き込まれたのだ。
前アタリ無しのイキナリの食い込みだった。ヒラメ40じゃなくてヒラメ0秒だった。
俺は反射的に竿を起こした。針はがっちり掛かったようだ。
テンションが抜けないように慎重にリールを巻く。しかし、先ほど弛めてしまったドラグが緩すぎたのか、巻いても巻いても魚が上がってこない。竿は弓なり。
となりの奴が「今の食い方は大物だと思うよ~。頑張って~。」と応援してくれていた。
巻いても巻いても上がってこないのでドラグをちょっと絞めようとしていると、いつの間にかタモ網を持って背後に来ていた中乗りに、「ドラグはそのままー!」と怒鳴られる。
俺は初心者。素直にアドバイスを受け入れリールを巻き続ける。
「ゆっくりゆっくり~」中乗りのアドバイスが続く。
ヒラメも疲れてきたのか、徐々に引きが弱くなり、最後は重さだけが伝わってきた。
こうなればこっちの物。巻いた分だけ確実に魚は上がってきていた。
漸く姿を見せたそいつは、ま~あ、念願の大きなヒラメだった。
中乗りが慣れた手つきでタモにおさめる。
そして、「こーいう良いサイズのを釣ってもらいたくてこのポイントに来てるんだよ。おめでとー!やっと釣れたね~。」と言った。
どうやらこの中乗り、俺が今まで全然釣ってないのを解かっていたらしい。
それに、釣れたサイズはそこそこの良いサイズって程度で、大物って程でも無いらしい。
でも俺は非常に良い気分であった。俺的には充分に大物。俺の周りではこれ以上の大物はだれも釣れていなかったし。
足元の桶に釣れたヒラメを放り込むと、入りきらない尻尾が桶から飛び出していて、誇らしげにヒラヒラと揺れていた。
その後も足元の桶のヒラメを可愛がりつつ次の一匹を狙ったが、掛かったのは50㎝のマゴチ1匹だけで、ついにヒラメはこの1匹だけで沖上がりとなった。
それにしても良い気分だ~
ロマンだね~
卸したヒラメ。全部食うのに1週間を要した。美味でした。